英検S-CBTのメリットとデメリットを紹介!|試験当日の流れも解説!

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英語学習をしていると、英検の受験を検討される方も多いと思います

英語で有名な資格と言えば「TOEIC」ですが、TOEICと違って英検®は ライティング/スピーキングがあるのが特徴です


現在、英検で受験スタイルは「S-CBT」「従来型」がありますが、この「S-CBT」に関して、

  • 従来型の英検とS-CBTって何が違うの
  • S-CBTのメリットは?デメリットはあるの?
  • S-CBT当日の流れはどんな感じ?

など、疑問に思う方も多いのではないでしょうか


そこで、今回はS-CBTのメリット・デメリットS-CBT試験の当日の流れ“を紹介します

この記事でわかること
  • 従来の英検・CBT・S-CBTの違い
  • S-CBTのメリット・デメリット
  • S-CBT当日の流れ

従来型の英検・CBT・S-CBTの違い

受験方式特徴
従来型一次試験でリーディング/ライティング/リスニングを判定し、通過した受験者のみ二次試験でスピーキングテストを実施する
S-CBTパソコン上で受験する方式で、一回の受験でリーディング/ライティング/リスニング/スピーキングを判定する
CBT2021年4月以前にあった方式名称だが、現在はS-CBTに統合された

従来型

昔からある受験スタイルで、4技能(リーディング、ライティング、リスニング、スピーキング)を2日間に分けて受験する方式です

連続した2日間というわけではなく、一次試験で3技能(リーディング、ライティング、リスニング)を判定し、通過した受験者のみ、別日で二次試験としてスピーキングテストを実施します

受験は年3回行われており、「5月」「10月」「1月」から選択できます

S-CBT

CBT(Computer Based Testing)とは、コンピュータ上で受験できる英検のことです

従来型とは異なり、4技能(リーディング、ライティング、リスニング、スピーキング)を1日で測定します

毎週土日に開催しており、場所によっては平日でも受験することができます

CBT

現在は既に無い方式です

2021年4月以前の英検は、パソコン上で受験できる方式が「S-CBT」「CBT」の2種類ありました

  • S-CBT…パソコンに表示された質問を手書きで解答する方式
  • CBT…すべてパソコンで解答する方式

しかし、2021年4月よりCBTはS-CBTに統合され、スピーキング、リスニング、リーディングはPCで解答、ライティングは解答方式を選択(手書き or パソコン上に入力)できるようになりました

S-CBTのメリット

S-CBTのメリット
  • 1日分の手間が省ける
  • 合否結果が少し早い
  • 試験日・場所を自分で選べる
  • リスニングの聞き漏らしが少ない
  • 必ずスピーキングの試験を受けられる

1日分の交通費・手間が省ける

S-CBT方式は1日で4技能(リーディング、ライティング、リスニング、スピーキング)を測定します

従来の方式だと、1次試験に合格したのち、別日に2次試験(スピーキング)として会場に行く必要があります

交通費や往復の時間を考えるとS-CBTの方が効率的ですね

合否結果が早い

従来の方式では一次試験の約1ヶ月後に合否発表があり、2次試験のスピーキングテスト(面接試験)はその半月後です

2次試験の合否発表まで考慮すると、試験を受けてから合否がわかるまで合計2か月ほどです

一方、英検S-CBTは1日で試験を終わらせた後、結果発表は約1ヶ月後です

試験日・場所を自分で選べる

従来の方式では、申込後にあなたの住所を考慮した試験会場を協会が設定します

一方、英検S-CBTでは申込時にテストセンターを選ぶことが出来るので、自分にとって行きやすい試験会場を選ぶことができます

自分で場所を選べるなら、試験後に買い物なんかも行けますよね

また、従来の方式は試験日が決まっていますが、S-CBTは候補の中から好きな時に試験を受けることができます

リスニングの聞き漏らしが少ない

S-CBTの場合はヘッドホンを付けてリスニング、スピーキングを実施します

リスニングする音声を大きく聞けるので、リスニングに集中できます

従来の方式では会場の周囲の音で一部かき消されたり、集中できないこともありますが、S-CBTはそんな心配がありません

必ずスピーキングの試験を受けられる

従来の方式では1次試験に合格しないとスピーキングの試験を受けることができません

一方、S-CBTの場合は一気に4技能受けるので、たとえリーディングやライティングなどの結果が振るわなくてもスピーキングのテストを受けることができます

スピーキングが合格基準に達してたとしても、リーディング・リスニング・ライティングが合格しないと次回免除にはなりませんが、現時点でどれぐらいのレベルなのか判断できるのはいいですね

S-CBTのデメリット

S-CBTのデメリット
  • 受験級に制限がある
  • 受験料が高い
  • 周りのスピーキングの声が聞こえる

受験級に制限がある

S-CBTは「3級」「準2級」「2級」「準1級」の4つの級のみ受験可能です

2023年6月現在、1級を受験する場合はペーパーテストの英検しか選択できません

受験料が高い

英検S-CBTの受験料はペーパーテストの英検よりも割高です

受験級によって値段の差額が異なり、級が上がるごとに差額は少なくなります

対象級英検S-CBT 検定料従来の方式 検定料(本会場)
準1級9,900円9,800円
2級9,000円8,400円
準2級8,500円7,900円
3級7,200円6,400円

ただメリットで伝えた通り、試験日は1日ですべて終わるので、受験級や交通費次第ではS-CBTの方がお得になる可能性もあります

周りのスピーキングの声が聞こえる

S-CBTではヘッドセットに向かってしゃべりかけるので、基本音声はクリアに聞こえます

しかし、ヘッドセットをしているからと言って周りの声が完全に遮断されるわけではありません

机の両側にはセパレートが付いていることが多いですが、すぐ隣や後ろに他の人が受験しているので、声が聞こえます

中には同じ級を受けていて、まったく同じ質問の回答をしている人もいます

他の人の回答が聞こえてきて、自分の回答が引っ張られる人もいるでしょう

他人の声が聞こえると自分の回答に集中できないという人は、従来方式も検討しましょう

S-CBT試験の流れ

事前準備

  1. 事前に英検S-CBTのホームページから試験の申込をする
  2. 当日までに受験票を印刷する

① 事前に英検S-CBTのホームページから試験の申込をする

S-CBT は英検S-CBTのサイトから申し込みをします

初めての方は会員登録からとなりますが、以下のページで詳しくお申し込みの流れを解説しています

② 当日までに受験票を印刷する

試験日が近くなると、登録したメールアドレスに「受験票に関するお知らせ」が届きます
(大体いつも1週間前までには届きます)

このメールが届いたら、受験者マイページから受験票を印刷できるようになるので、当日までに印刷しておきましょう

なお、従来の方式と違って受験票がハガキで届いたりはしません

当日の流れ

  1. 受験票を持って会場に行く
  2. スマホでヘルスチェックを実施し、完了画面をスクリーンショットしておく
  3. 受付開始時間になったら会場に入る
  4. 受付を済ませ、ロッカーに荷物をしまう
  5. 試験会場に入室し、自分の番号の席へ着席する
  6. 試験官から説明と注意の案内を受けた後、受験開始
  7. スピーキングテスト
  8. リスニングテスト
  9. リーディング/ライティングテスト
  10. 試験終了・退室

① 受験票を持って会場に行く

事前準備で印刷した受験票を持って会場に行きます

遅刻したら受験できないので、時間に余裕をもって出ましょう

② スマホでヘルスチェックを実施し、完了画面をスクリーンショットしておく
※2023年6月に確認したところ、この対応は無くなっていました

試験日の直前(3日前ぐらい)、登録したメールアドレスに「試験前にご確認いただきたいこと」が届きます

これは、新型コロナウイルス感染拡大に伴う対応の一環で、試験当日の来場前にヘルスチェックを行うことを促すものです

当日、会場に入る前にこのヘルスチェックを完了しているか確認されます

試験当日に専用サイトにアクセスし、必要項目を入力したあと、完了画面をスクリーンショットしておきましょう

③ 受付開始時間になったら会場に入る

受付開始時間になったら会場へ入ることができます

早く着きすぎても会場に入れず、自分が受験する時間帯にならないと入れません

ただ、受付終了時刻を過ぎてしまうと受験不可となってしまうので、時間には余裕をもって行動しましょう

④ 受付を済ませ、ロッカーに荷物をしまう

受験票を提出して受付を済ませ、試験会場(PC室)に入るために荷物をロッカーにしまいます

試験会場の中には「筆記用具」「受験控え」のみしか持ち込めないので、それ以外はロッカーへ

⑤ 試験会場に入室し、自分の番号の席へ着席する

荷物をロッカーに閉まったら試験会場に入室します

受付時にあらかじめ席の番号を伝えられるので、その席に着席します

着席したら、自分のログイン情報を入力し、しばらく待機です

⑥ 試験官から説明と注意の案内を受けた後、受験開始

時間になると試験官から試験を受ける上での説明と注意事項の案内があります

その後、試験官から試験開始の合図があるので、試験を開始します

⑦ スピーキングテスト

はじめはスピーキングテストからです

ヘッドセットの音声確認からはじまり、操作方法の説明を受けた後、自分のタイミングではじめます

英検の協会公式ホームページからどのようなイメージか動画が掲載されています

⑧ リスニングテスト

2つ目はリスニングテストです

こちらも各自のペースで音声確認や操作方法の説明を読んだ後、パソコン上で解答します

⑨ リーディング/ライティングテスト

リスニングが終わると、リーディング/ライティングテストの説明に移ります

リーディングとライティングは区切りがないため、ライティングから始めることもできます

ただし、ライティングテスト画面の最後にでてくる「筆記試験終了」の画面で「はい」を押すと試験が終わってしまうので注意してください

⑩ 試験終了・退室

全て回答し終わって、「筆記試験終了」の画面で「はい」を押すと試験が終了します

試験終了した時点で試験官に伝えれば退出可能です

お疲れ様でした

まとめ

今回はS-CBTのメリット・デメリットS-CBT試験の当日の流れ“について解説しました


パソコン操作に慣れている方や、試験日・会場を柔軟に決めたいという人は英検S-CBTがおすすめです


英検S-CBTは1日で4技能を測ることができる試験ですが英検(従来型)と同様の級・スコアとして扱われます


英検S-CBTの方がメリットが沢山あると思うので、是非検討してみてはいかがでしょうか

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