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現在、英検の受験スタイルは大きく分けて「S-CBT」と「従来型」があります。
「S-CBT」は従来のペーパーテストと違って、指定された会場でPCで受験が可能です。
基本的には技能試験がどちらも同じように受けられるのですが、スピーキングの試験だけは少し特殊です。
- 従来型…従来通り、試験官と直接対話しながら試験を受ける。試験は1次試験の合格者のみ受験可能。
- S-CBT…あらかじめ録音している質問を聞いて、パソコンに向かって喋る。他技能の試験と一緒のタイミングで受験する。
では、『S-CBT』と『面接形式』どちらがおすすめなのでしょうか?
この記事では“スピーキング”に焦点を当てて、『S-CBT』と『面接形式』を比べ、おすすめの方法を解説します。
他の3技能の評価方法は、大きく違いはありません。
なお、『S-CBT』のメリット・デメリットについてはこちらで解説しています。
- 面接形式(従来型)のメリット
- S-CBT形式(PCで受験)のメリット
- S-CBT形式の注意点
- 英検スピーキングテストはどちらの方式がおすすめか
面接形式(従来型)
面接形式のスピーキングテストとは
従来型のスピーキングテストは面接形式です。
部屋に入出して、実際に面接官と対話し、スピーキングテストを受ける方法です。
昔からある方式で、まさに「面接」という感じの方法ですね。
一次試験で3技能(リーディング、ライティング、リスニング)を判定し、合格者のみ、別日で二次試験としてスピーキングテストを実施します。
メリット
- 相手と対話できる…実際に人と会話をするので、自分の答えや表情に対して反応があります。
- 実践的な試験を受けられる…実際に人と会話をするので、リアルな英会話の試験を受けられます。
- スピーキング勉強時間が確保できる…1次試験合格通知後、2次試験本番までスピーキングの勉強が確保できます。
S-CBT形式(PCで受験)
S-CBT形式のスピーキングテストとは
S-CBT(Speaking – Computer Based Testing)とは、パソコン上で受験できる英検のことです。
従来型とは異なり、4技能(リーディング、ライティング、リスニング、スピーキング)を1日で測定します。
毎週土日に開催しており、場所によっては平日でも受験することができます。
パソコンに録音した音声を、あとから審査員が評価します。
メリット
- 1日分の手間が省ける…1日で4技能すべて受けるので、スピーキングのためにまた会場に向かう必要がありません。
- 合否結果が少し早い…合否発表は試験後から約1ヶ月なので、従来より1ヶ月早いです。
- 試験日・場所を自分で選べる…申込時に自分にとって行きやすい試験会場や日時を選ぶことができます。
- リスニングに集中できる…ヘッドセットでリスニングするので、リスニングに集中できます。
- 必ずスピーキングの試験を受けられる…たとえリーディングやライティングの結果が振るわなくても、スピーキングのテストを受けることができます。
無料で「英検S-CBT」が体験可能
英検協会公式が公開しいている、スピーキングテスト操作方法のYouTubeがあります。
また、英検協会の公式ページでスピーキングテストの体験ができます。
体験版の解答は用意されていません。
S-CBT形式の注意点
受験級に制限がある
S-CBTは「3級」「準2級」「2級」「準1級」の4つの級のみ受験可能です。
2023年9月現在、4級以上や1級を受験する場合はペーパーテストの英検しか選択できません。
受験料が高い
英検S-CBTの受験料はペーパーテストの英検よりも割高です。
対象級 | 英検S-CBT 検定料 | 従来の方式 検定料(本会場) |
---|---|---|
準1級 | 9,900円 | 9,800円 |
2級 | 9,000円 | 8,400円 |
準2級 | 8,500円 | 7,900円 |
3級 | 7,200円 | 6,400円 |
受験級によって値段の差額が異なり、級が上がるごとに差額は少なくなります。
ただ、試験日は1日ですべて終わるので、2次試験の交通費などを考慮するとS-CBTの方がお得になる可能性もあります。
周りのスピーキングの声が聞こえる
S-CBTではヘッドセットを付けるのですが、周りの声が完全に遮断されるわけではありません。
机の両側にはセパレートが付いていることが多いですが、すぐ隣や後ろに他の人が受験しているので、声が聞こえます。
他人の声が聞こえると自分の回答に集中できないという人は、従来方式も検討しましょう
結局スピーキングテストはどちらの方式がおすすめ?
多少周りの声が聞こえても集中して回答できるならS-CBT
S-CBTではヘッドセットを付けて話しますが、周りの声が完全に遮断されるわけではありません。
すぐ隣や後ろに他の人が受験しているので、多少周りの声が聞こえてしまいます。
逆に、他の人の回答が多少聞こえてきても、集中して自分の考えを話せるという人はS-CBTがおすすめです。
S-CBTは面接形式と比べてメリットがたくさんあるので、このデメリットが気にならないのであればおすすめです。
私はちょっと気が散っちゃいますが、いつでも受けられるというのと、リスニングを集中できるのでこちらの方式で受験しています。
実際の人と喋ったほうがやりやすいなら面接形式(従来型)
人とコミュニケーションをすることを目的としている方はこちらの方式をおすすめします。
英語を勉強している理由で、「英語でスムーズに会話できるようになりたい」という目標の人は多いのではないでしょうか。
英会話ができるようになるには、実際に英会話することが一番ですので、そういった方はリアルなコミュニケーションが取れる面接形式がおすすめです。
人と話すのが好きな人向けです!
まとめ
今回、”スピーキング”に関して、『S-CBT』と『面接形式』を比べ、おすすめの方法を解説しました。
もちろん、個人のスキルや性格によっても選択肢が変わってきますので、1つの参考としていただけたら嬉しいです。
また、どちらのスタイルを受けるにしても、「英語が話せるようになる」ことが目的ですので、継続的な学習を続けましょう。