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この記事はストーリーのネタバレを含みます。
この記事では、フルボイスのストーリークエスト「魔神任務」を英語でプレイしていて気になった・勉強になった英語フレーズを紹介してます。
今回はフォンテーヌ編の「ゆえなく煙る霧雨のように」パート2「雨に流される真相」です。
前回の解説はこちら↓
![](https://aspratou-blog.com/wp-content/uploads/2023/11/The-Truth-Lost-With-the-Rain-2-160x160.jpg)
スクリプトと公式日本語訳はGenshin Impact WikiとHoney Impactを参考にしています。
ジャックの家族を訪ねる
![](https://aspratou-blog.com/wp-content/uploads/2023/12/maxresdefault-1024x562.jpg)
higher-ups:上層部
![Coralie](https://aspratou-blog.com/wp-content/uploads/2023/12/NPC_Coralie.jpg)
He tried to be as careful as he could, but even so, he was still found out by the higher-ups…
(でも、どんなに用心を重ねても、結局は上の人間に気づかれてしまったわ…)
できる限り気をつけようとしたが、それでも上層部に見つかってしまった……。
“higher-up” = 「上層部」「偉い人たち」です。
ビジネスで上層部と言いたいときは”executives“(役職員)でももちろん通じますが、“higher-up“という表現にすると役職員だけでなく自分より偉いポジション(SrやManagerなど)も表現できますね。
ちなみに=「一般社員」は“rank-and-file” です。
コラリィの夫ジャックがナヴィアの父親カーレスに殺されたと思われている現在、コラリィにナヴィアが会うのはとても苦しい思いです。
ただジャックが悪いビジネスに手を染めていたことをコラリィも知っており、こうなってしまったのもある程度受け入れているそうです。
フローレントと会話する
![](https://aspratou-blog.com/wp-content/uploads/2023/12/maxresdefault-1-1024x559.jpg)
milk it for all its worth:可能な限り利益を得る
![Florent](https://aspratou-blog.com/wp-content/uploads/2023/12/NPC_Florent.jpg)
Yeah, I’ve heard… With something that dramatic, I’m sure journalists will milk it for all its worth, and it’ll be all the talk for the next several weeks.
(ええ、そのような大事件には記者が一斉に飛びつきます。噂もすぐに広まりましたよ。)
ああ、聞いたよ…。あれほどドラマチックなことなら、ジャーナリストはその価値を最大限に利用するだろうし、今後数週間はこの話題で持ちきりだろうね。
“milk it for all its worth“という熟語があるわけではありませんが、訳しにくいと思ったのでとりあげました。
“milk“は乳製品としての「ミルク」だけではなく、動詞として「絞る」「うまく利用する」という意味もあります。
「牛の乳を搾る」という動作から「絞る」という意味はイメージしやすいかと思いますが、そこから転じて「可能な限り利益を搾り取る」という意味もあります。
ここから、”milk it for all its worth“=「その価値すべてを利用する」という表現になります。
歌劇場で人が溶けてしまうということが明らかになり、ジャーナリストにとっては眉唾のニュースなわけです。
この出来事をメディアに報道するネタとして利用し、たくさんお金が稼げそうですね。
look back and forth:いったりきたり
![Florent](https://aspratou-blog.com/wp-content/uploads/2023/12/NPC_Florent.jpg)
But when I got there, it was already too late. Mr. Callas was standing over a dead body with a gun in his hands. All we could do was look back and forth at each other, not knowing what to say…
(ただ、駆けつけた時には既に手遅れで…カーレスさんは人を撃ち殺していたのです。私たちはどうしていいか分からず、その場で呆然としてました。)
しかし、私がそこに着いたときにはすでに遅かった。カーレスさんは銃を手に死体の上に立っていた。私たちにできることは、何を言っていいのかわからず、互いに見つめ合うことだけだった…。
back は「後ろへ」 forth は「前へ」という意味なので“back and forth”は「行ったり来たり」という意味です。
![](https://aspratou-blog.com/wp-content/uploads/2023/01/b76042fae2dfbb0c2b4df59763f49cb3.png)
日本語だと「前後」と言いますが、 英語ではback and forth(後前)ですね。
「どこかへ行ったり来たりする」 という意味でよく使われますが、ここでは後ろに“at each other”がついているので「お互いに行ったり来たりする」=「お互いに見つめあう」という意味になっています。
カーレスがジャックを撃ち殺したと思われる当日、フローレント達と飲んでいたそうです。
風に当たると言って外に出たあと、銃声が聞こえてきて、フローレントが駆け付けた時にはもうカーレスがジャックを撃ち殺しているようにしか見えなかったそうです。
Reason being:理由は~だ
![Florent](https://aspratou-blog.com/wp-content/uploads/2023/12/NPC_Florent.jpg)
Reason being, Mr. Callas had left his gun on the table. I even made sure to confirm that before running to the scene.
(なにせカーレスさんの銃は、テーブルの上に置いてありましたから。外へ出る前にわざわざ確認したんです。)
理由は、カラスさんがテーブルに銃を置いていったからだ。現場に駆けつける前に、そのことを確認したまでだ。
“reason being”は「理由は〜だ」という意味の表現で、”The”を頭につけて“The reason being”というように表現される方がほとんどです。
“The reason is”と同じ意味で、”the reason being”は口語的な表現です。
なぜ”being”になるかというと、これは独立分詞構文になっているからです。
独立分詞構文の場合には分詞構文になる部分の主語が残った形になり、ここでいうと”the reason”が主語になります。
フローレントは銃声が2回聞こえたらしく、警備員の調査によると1発目は外れて2発目にジャックに当たったそうです。しかし、カーレスの銃はテーブルの上に置いてあったので、彼は妙だと思ったんですね。
フォンテーヌ廷に行ってティエリーと会話する
![](https://aspratou-blog.com/wp-content/uploads/2023/12/maxresdefault-2-1024x556.jpg)
made a name for yourself:名を上げる
![Thierry](https://aspratou-blog.com/wp-content/uploads/2023/12/NPC_Thierry.jpg)
Oho, now what brings you here, Miss Navia? I’ve heard that you made quite the name for yourself at the opera house.
(おや、ナヴィア嬢じゃないか。これはこれはどういう風の吹き回しだ?最近、歌劇場で大活躍してみんなに深い印象を残したって聞いたぜ?)
ナヴィアさん、どうしてここに?オペラハウスでかなり有名になったと聞いていますが。
“make a name for yourself”は直訳だと「自分のために名前をつくる」となり、転じて「名を上げる」という意味のイディオムです。
ここでは”quite”をつけてかなり名を上げた(有名になった)と表現していますね。
リネの弁護のためにナヴィアも大きく貢献したので一躍有名になったみたいです。
from the ground up:初めから
![Thierry](https://aspratou-blog.com/wp-content/uploads/2023/12/NPC_Thierry.jpg)
Callas did a fantastic job running the town, building Spina di Rosula from the ground up, and clearing many obstructions in my way.
(カーレスさんは、ポワソン町を実によく管理してたんだぜ。棘薔薇の会をそつなく運営してた上に、俺が処理するはずだった面倒事もいろいろと減らしてくれた。)
カーレスは素晴らしい仕事をして町を運営し、棘薔薇の会を一から築き上げ、私の行く手を阻む多くの障害物を取り除いてくれた。
“ground up”は「建物の土台」という意味となり、“from the ground up”は何も無い状態から何かを始める時や作り上げる時に使います。
建物以外でもプロジェクトやシステムを一から作り上げるという際にも表現することができ、ビジネスシーンでも役立つフレーズです。
ナヴィアの父カーレスは棘薔薇の会を一から作り上げて、ポアソン町をいろいろと面倒見てくれていました。
vote of confidence:信任投票
![Thierry](https://aspratou-blog.com/wp-content/uploads/2023/12/NPC_Thierry.jpg)
Ahaha, thank you for the vote of confidence, Navia.
(おっと、これはこれはナヴィア嬢に感謝しないとな。)
アハハ、信任投票をありがとう、ナヴィア。
“vote of confidence”で「信任投票」という意味で、政治的な場面でよく使われている表現です。
![](https://aspratou-blog.com/wp-content/uploads/2023/01/b76042fae2dfbb0c2b4df59763f49cb3.png)
「信任投票」とは、対抗馬がなく単一の候補者を信任するか信任しない(不信任)かの選択肢しか与えられていない選挙を指します。
日常会話の場合で使うと「信頼を表すこと」を意味し、ここでは「信用してくれてありがとう」という感じですね。
ちなみに反対は、“vote of no confidence”です。
ティエリーは警備ロボを動かす権利を持っていますが、私的な目的で使うことは許されていません。
また、シリアル番号を外すことも容易ではないので、容疑は晴れたみたいですね。
マーセルに連絡する
![](https://aspratou-blog.com/wp-content/uploads/2023/12/hqdefault.jpg)
home turf:ホームグラウンド
![Marcel](https://aspratou-blog.com/wp-content/uploads/2023/12/NPC_Marcel_29.jpg)
To beat the Hydro Archon at her own game on her home turf... I can already imagine everyone in Fontaine discussing your exploits over a few glasses of wine.
(あの場所で水神様を論破するとは…今、フォンテーヌ中の人間が、君たちを話題に酒を飲んでることだろう。)
水神を本拠地で打ち負かすとは…。フォンテーヌのみんなが、ワインを飲みながらあなたの活躍を語り合う光景が目に浮かぶようだ。
“home turf”で「ホームグラウンド」という意味です。
日本語でも敵の本拠地で戦うことを「ホームで戦う」って言いますよね。
英語だと“turf”(芝)という意味の単語をつけて”home turf”と表現します。
マーセルもリネのマジックショーとフリーナとの審議の場にいたそうです。
become a thing of the past:過去のものになる
![Marcel](https://aspratou-blog.com/wp-content/uploads/2023/12/NPC_Marcel_29.jpg)
Alas, it seems things are heating up again. The peace that Callas sought so dearly will soon become a thing of the past.
(はぁ、事が複雑になり始めているようだな。どうやらカーレスさんが望んでいた平和も、もはや破綻寸前らしい。)
残念なことに、事態は再びヒートアップしているようだ。カーレスが心から求めた平和は、すぐに過去のものとなるだろう。
“become a thing of the past“は「過去のものになる」という意味です。
“thing“には「人気」や「流行り」という意味もあり、“become a thing”で「人気になる」「流行る」と表現ができます。
「過去に流行ったものになる」=「過去のものになる」という感じですね。
カーレスの事件の真相が迫るにつれてナヴィアが警備ロボに襲われたりと、事態はヒートアップしてきています。
ナヴィアと一緒に手がかりを整理する
![](https://aspratou-blog.com/wp-content/uploads/2023/12/Genshin-Impact-Screenshot-2023.08.18-16.59.58.87.jpg)
trump card:切り札
![Paimon](https://aspratou-blog.com/wp-content/uploads/2023/08/d529407a7c7096e184d91a72301a476c_4442523386018185465.webp)
Well, we still have another trump card on top of all the theorizing and speculating!
(推理とか推測ばっかしてても、話は進まないと思うぞ。それに、オイラたちにはまだ「あれ」が残ってるだろ!)
さて、我々はまだ、すべての理論や憶測に加え、もう1枚の切り札を持っている。
“trump card”は「切り札」という意味で、日本語の「トランプカードのゲーム」からなんとなく想像つきやすいのではないでしょうか。
ただ、日本語で言う「トランプ」は英語だと”cards”と表現するため、若干混乱するかもしれません。
“Let’s play trump!”と言っても「切り札をプレイしよう!」となって意味が分からなくなります。
なので、トランプに誘いたいときは”Let’s play cards !”と言いましょう。
3人の容疑者から話を聞き、今のところはマーセルが一番怪しいと感じています。
棘薔薇の会の動きを把握し、警備ロボを利用できるほどの財力を持っていて、かつ思慮深く先を見通せる人物から考えていますが、まだヒントがあるみたいです。
charge in:~に突入する
![Navia](https://aspratou-blog.com/wp-content/uploads/2023/10/NPC_Navia.jpg)
We’d need far more solid proof before we can hope to go charging in on our enemy.
(あたしたちが持ってる情報では、犯人を「告発」するのに不十分だからね。)
敵に突入する前に、もっと確かな証拠が必要だ。
“charge”にはいろいろな意味があり、「請求する」や「充電する」などが有名ですが、「襲撃する」「突撃する」という意味もあります。
ここでは「突撃する」という意味の“charge”と“in(into)”を掛け合わせて“charge in”とすることで「~に突撃する」となります。
今のところ怪しいのはマーセルですが、確たる証拠がないので「ロシ」の製造場所に突撃しようとしています。
原神特有の英単語
![](https://aspratou-blog.com/wp-content/uploads/2023/06/08ae8ec4d7e2039fcaae217376890678_399610352261474712.png)
今回のストーリークエストの範囲で原神特有の単語を紹介します
※英語表記と日本語表記が対になっていない場合もあります(単純な英訳<->日本語訳ではないことがあります)
英語表記 | 日本語表記 | 補足 |
---|---|---|
Coralie | コラリィ | カーレスに殺されたと信じられているジャックの妻であり、アデルの母親 |
Adele | アデル | ジャックとコラリィの娘 |
Florent | フローレント | 棘薔薇の会の参謀。マルクラシックからスパイ容疑をかけられている一人 |
Thierry | ティエリー | 棘薔薇の会とフォンテーヌ警察隊の公的な連絡窓口を担当している。マルクラシックからスパイ容疑をかけられている一人 |
まとめ
魔神任務フォンテーヌ編の「ゆえなく煙る霧雨のように」パート2「雨に流される真相」を解説しました。
私はオープンワールドのアクションゲーム『原神』を英語でプレイして英語学習をしています。
原神はキャラクターがフルボイスのシーンが多く、テキストも大きく表示してくれるので、英語学習におすすめです!
![](https://aspratou-blog.com/wp-content/uploads/2023/06/Genshin_Game-1-160x160.jpg)