【パパの体験記】無痛分娩から帝王切開へ|出産当日のパパの役割も紹介!

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これから無痛分娩の出産を控えているパパの方で、このような疑問を持っている方は多いと思います

  • 夫は立ち合いしたほうがいい?
  • 無痛分娩の場合、夫の役割は?
  • 帝王切開になる可能性はあるの?なった場合、どういった流れ?

私は2023年5月に無痛分娩の予定で立ち合いしていましたが、緊急帝王切開となり、産まれたのちNICU(新生児集中治療管理室)に搬送されました


今回は私の経験から夫の役割」や「無痛分娩から帝王切開になった体験記について紹介したいと思います


なお、私は医療関係の専門ではありません


ですので、今回の記事では出産方法や分娩の詳しい流れなどの紹介はしません

この記事でわかること
  • 立ち合いをおすすめする理由
  • 出産当日のパパの役割
  • 【体験記】無痛分娩から帝王切開へ、さらにNICUへ搬送
  • これから出産を経験するパパへのアドバイス

はじめに

はじめに、パパの方に認識してもらいたいことは、無痛分娩は痛みが無いわけではありません


文字だけ見ると、麻酔で痛みを伴わずに出産できそうですよね(実際私もそう思っていました)


ですが、無痛分娩はあくまで痛みを和らげるという処置であり、無痛分娩でも陣痛時・出産時は痛みが伴います


ですので、自然分娩と同様、出産にはパパのサポートが必須です!

立ち合いをすすめる理由

さて、出産にはパパのサポートが必須とは言いましたが、出産時の立会いには賛否両論あります


反対派の意見としては、ママの必死な姿を見られたくない」「出産後にママを女として見れなくなる」などでしょうか


しかし、私は出産の立ち合いをした経験から、特に初めての出産は立ち合いすることを強くおすすめします

立ち合いをおすすめする理由
  • ママの身の回りのお世話や心のサポートができる
  • トラブル時に対応ができる
  • 父親としての自覚が強まる
  • ママに感謝できる
  • 出産の感動を分かち合える

ママの身の回りのお世話や心のサポートができる

食事は点滴で栄養摂取しているので問題ありませんが、飲み物は飲めることが多いので、水を持って行けます


また、看護師やお医者さんに頼みづらいこともサポートできます


そして、夫として一番重要な役割である、妻をリラックスさせてあげることができます


手を握ったり話相手になったりしてママの心のサポートをしてあげましょう

トラブル時に対応できる

出産はイレギュラーが起こるものです


予定にない医療行為やトラブルが発生するかもしれません


実際、私のときは緊急帝王切開になりました


そんなときに至急の判断・対応を求められますが、ママはそれどころではないかもしれません


パパが近くにいればすぐ状況を把握できて、適切で迅速な判断ができます

父親としての自覚が強まる

出産まではお腹が大きいのはママだけで、パパ側には身体になにも変化がありません


ですので、父親としての自覚がぼんやりしている方も多いのではないでしょうか


しかしながら、産まれたばかりの赤ちゃんをその手で抱っこすると「父親になったんだなあ」としみじみ感じます

ママに感謝できる

出産に立ち会うと、出産の大変さがものすごくわかります


今まで聞いたことが無い声や、見たことないような苦しい姿が目に入るかもしれません


しかし、だからこそ「大変な思いをして子どもを産んでくれたこと」に感謝できます

出産の感動を分かち合える

やはり「大変な思いをして子供を産んだこと」を“リアルタイムで”共有できるのがメリットだと思います


立ち会い出産をしたパパは、子どものこともママのことも大切にしてくれるでしょう


夫婦や家族として絆が深まることは間違いないでしょう

当日のパパの役割

正直、パパができることはほとんどありません


そんな無力な中ですが、少しでもママの心の支えになるように以下のことを心がけてください

パパの役割
  • マッサージ
  • 水をあげる
  • リラックスさせる
  • 緊急時の判断・対応

マッサージ

出産間近になると、病院のベッドで寝たきりになります


肩や腕、ふくらはぎなどをマッサージしてあげましょう


また、陣痛のときは腰をマッサージすると痛みが和らぎます


助産師さんがマッサージの仕方を教えてくれるので、陣痛が始まったら腰のマッサージをがんばりましょう

水をあげる

陣痛中は汗をかくので、のどが渇きやすいです


産院の食事は食べられないことが多いので、ママが飲みたいものを聞いて買ってきてあげましょう

パパの食事について

パパも食事をとる時間がない場合もありますが、ママは何も食べられない状態です

何か食べるときはママの横で食べない方がいいでしょう

リラックスさせる

手を握ったり、話相手になったりしてリラックスさせてあげてください


マッサージや飲み物は看護師や助産師さんに頼めますが、これはパパにしかできません


できるだけママの心のサポートをしてあげてください

緊急時の判断・対応

出産時にトラブルや予定外のことが発生した場合、対応をしましょう


ママは出産で大変なので、もしかしたら正常な判断ができないかもしれません


そんなときパパが近くにいれば迅速な判断と対応ができますね

【体験記】無痛分娩から帝王切開へ、さらにNICUへ搬送

さて、私は無痛分娩の予定で立ち合いしていましたが、急遽帝王切開となり、産まれたのち赤ちゃんがNICU(新生児集中治療管理室)に搬送されました


このようなイレギュラーの経験から、当日の様子を体験記として紹介します

出産までの流れ
  1. 事前準備~麻酔の注入・陣痛(前日の夜~当日21:00)
  2. 出産手前(21:00)
  3. 出産(21:00~22:00)
  4. 緊急帝王切開へ(22:00)
  5. 帝王切開手術中(22:00~23:00)
  6. NICUへ搬送(23:00~0:00)
  7. NICUへ移動(0:00~1:00)
  8. 赤ちゃんと対面、状況説明(0:00~3:00)

事前準備~麻酔の注入・陣痛(前日の夜~当日21:00)

計画無痛分娩の場合、予定している日の前日または当日の朝から入院します


私たちの場合は前日から入院し、前日は以下の流れで順調に進んでいきました

前日
  • 子宮口を広げる
  • 陣痛促進剤を投与する

当日は麻酔薬を注入して痛みを和らげます


麻酔が切れたら薬を追加しますが、一般的には麻酔をしない方がお産は進みます

当日(出産手前まで)
  • 破水(午前6時頃)
  • 定期的な麻酔の注入
  • 陣痛
  • 分娩が進むのを待つ

このあと、ひたすら分娩が進むのを待ちました
(出産までの時間は自然分娩と変わらないので、初産婦で12~16時間程度、経産婦でも5~8時間程度かかります)


定期的に医者に様子を見てもらい、赤ちゃんがどれぐらい降りてきているか確認します

出産手前(21:00)

この日の最後の検診で、ダメそうなら翌日に繰り越す予定でした


そして最後の検診が終了後、本日出産してしまおうという判断になり、分娩室へ


準備が整ったらパパも分娩室へ呼ばれます


助産師さんからママへいきみ方のレクチャーがされ、パパにはいきむ際のサポートをお願いされます

サポートの仕方

ママがいきむタイミングで枕を上げて、顔をおへそに向かせる感じにします

おそらく助産師さんからレクチャーがあるでしょう

出産(21:00~22:00)

そしていざ出産です


出産時にはママが教わったいきみかたで頑張り、パパも微力ながら枕を上げてサポートします


しかし…なかなか赤ちゃんがでません


なので、出口の部分を少し切りました


再びいきみますが…赤ちゃんはでてきません


次の手段として、おなかを押して赤ちゃんを押し出すという処置になりました


さらには赤ちゃんを吸引しながらトライしますが…出てきませんでした

びっくりしたこと

助産師さんがママのお腹を押して出産の手助けをしますが…これが想像以上に思いっきり押していました

正直、ママも赤ちゃんも大丈夫なのか?ってぐらい思いっきり押していたので、そういうものだとパパも覚えておいた方が良いと思います

緊急帝王切開へ(22:00)

おなかを押しながらのいきみを5回ぐらいトライした後、それでも出てきませんでした


赤ちゃんの心拍数も下がり、危険な状態だったので緊急帝王切開することになりました


この時点では「赤ちゃんが危険ならしょうがない」という気持ちでしたし、なによりこれ以上ママが苦しむのはかわいそうでした


ですので、帝王切開しない選択肢はありませんでした

同意書について

帝王切開は同意書にサインが必要になります

これは本人がサインする箇所があり、ママがパニックで苦しい中サインをしてくれました

帝王切開手術中(22:00~23:00)

帝王切開の手術中、残念ながらパパにできることはありません


無事に手術が終わってほしいということと、赤ちゃんが健康に産まれてくることを祈るのみです


時間にすると1時間ぐらいでしょうか


もちろん手術室には入れないので、別室で待機していました

NICUへ搬送(23:00~0:00)

帝王切開が終わったあと、赤ちゃんの状態が無事か小児科の先生に確認してもらいます


私の場合、赤ちゃんの呼吸状態が良くなかったので、NICU(新生児集中治療管理室)に搬送されることになりました


出産した病院にはそういった設備がなかったため、近くの大きな大学病院へ搬送されました


この間、一刻を争う事態なので赤ちゃんを抱っこしたり、ましてや写真などをとる暇はありませんでした


搬送される際に廊下で移動中に一瞬(10秒ぐらい)だけ赤ちゃんの姿を見ることができました

NICUへの搬送について

NICU に搬送となったとき、本当にびっくりしてとても心配になりました

ただ、搬送を待っている間看護師さんに聞いたところ、この病院で1日に産まれる赤ちゃんの6人中1人はこうなることがあると聞き、そんなに珍しいことじゃないと知って少しだけ安心しました

NICUへ移動(0:00~1:00)

通常は搬送される救急車に一緒に乗って移動しますが、現在はコロナ過ということもあり、一緒に乗れず…


そのため、別途タクシーを手配して病院に移動しました


NICUに到着するも、治療中は入れず30分ぐらい待ちました

赤ちゃんと対面、状況説明(0:00~3:00)

治療が終わったあと、やっとNICUの中に入れました


いろんな管がつながっていたり、拘束されていましたが、やっと赤ちゃんと再会できました


その感動と嬉しさは今でも鮮明に覚えています


そして担当の主治医や看護師さんから今回の経緯と今後について説明を受け、この日は無事終わりました

今回の簡単な経緯
  • 赤ちゃんの頭が下にあるものの、前(母体のお腹側)を向いた状態だったため、胎向の異常となっていた
  • へその緒が肩に巻き付いてしまい、出産のストッパーになってしまっていた
  • 帝王切開の際にする全身麻酔がへその緒を通じて赤ちゃんにいってしまい、赤ちゃんが仮死状態として出てきてしまっていた


なお、NICUで適切な処置をしてもらったおかげで後遺症もなく、現在は元気にすくすくと育っています

これから出産を経験するパパへのアドバイス

これから出産を経験するパパは不安だと思います


ただ、それ以上にママは不安です


できるだけ当日の流れや様子を事前に調べ、当日あたふたしないようママのサポートをしてあげてください


今回私はイレギュラーなことを経験して焦ってしまいましたが、もっと調べていたら、もしかしたらもう少し冷静にいられたかもしれません


そして、仕事の関係上立ち会えない方もいると思いますが、できるだけ都合をつけて立ち会うことをおすすめします


この記事がこれから出産を控えている方に参考になれば幸いです

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