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お子様の英語教育の一環として、歌で英語に触れさせるという方法があります。
私も英語の童謡が収録されている本をいただき、時々子供に聞かせています。
童謡自体は知っているものばかりでしたが、英語の歌詞を聞いてみると「意外と日本語と違う!」となって面白いです。
今回、『森のくまさん』『ゆかいな牧場』の英語歌詞を紹介するとともに、歌詞の内容にまで踏み込んで解説していきたいと思います。
日本語の歌詞や訳し方には諸説あります。
あくまで英語学習の参考の1つとして見ていただければと思います。
- 『森のくまさん』『ゆかいな牧場』の英語歌詞
- 英語歌詞の意味+解説
森のくまさん (The other day, I met a bear)
日本語歌詞
あるひ もりの なか
くまさんに であった
はな さく もりの みち
くまさんに であった
くまさんの いうことにゃ
おじょうさん おにげなさい
スタコラ サッサッサのサ
スタコラ サッサッサのサ
ところが くまさんが
あとから ついてくる
トコトコ トッコトッコト
トコトコ トッコトッコト
おじょうさん おまちなさい
ちょっと おとしもの
しろい かいがらの
ちいさな イヤリング
あら くまさん ありがとう
おれいに うたいましょう
ラララ ラララララ
ラララ ラララララ
ラララ ラララララ
ラララ ラララララ
英語歌詞+解説
The other day,
I met a bear,
A great big bear,
A way up there.
ある日
クマと出くわした
かなりデカい熊に
道の途中で
- The other day: このフレーズは「この間」という意味で、過去のある日を指します。
- A way up there: “way up there” は非常に高い位置を示す表現です。この場合、”a way up there” は「かなり高いところに」という意味で使われており、熊が高いところにいたことを示しています。
意訳で「道の途中で」としているところが多いようなので、統一しています。
He looked at me,
I looked at him,
He sized up me,
I sized up him.
クマは僕を見て
僕も熊を見た
クマは僕を見定めて
僕も熊を見定めた
- He sized up me: “sized up”は「評価する、見極める」という意味です。
- I sized up him: “him”は熊を指しているので、「私は彼を見定めた」という意味になります。
もうこの時点から日本語歌詞とだいぶ違いますね。
熊と互いに見つめあい、緊張感が走っています…!
He says to me,
“Why don’t you run?”
“‘Cause I can see,
you have no gun.”
クマは言った
逃げなくて大丈夫?
銃も無いのに
- “Why don’t you run?”: “Why don’t you?”は「~したらどうでしょうか?」という質問です。
- “‘Cause I can see, you have no gun.”: “‘Cause”は”because”の略形です。”I can see”は「私は見ることができる」と、”you have no gun”は「あなたは銃を持っていない」という意味になります。
熊が「これから襲うから逃げなよ」と言っているみたいで、はじめから襲う気満々です。
I say to him,
“That’s a good idea.”
“Now let’s get going,
get me out of here!”
僕はクマに言った
そりゃいい考えだ
それじゃ早速
逃げるとしよう
- “Now let’s get going, : “get going”は「さあ、出発しましょう」という意味です。
- get me out of here!“: “get me out”は「私を連れ出す」という意味で、この場所から離れたいと願っていることを表現しています。
クマにいわれた通り逃げようとします。
I began to run,
away from there,
But right behind me
was that bear.
僕は走って逃げ出した
でもすぐ後ろにはあのクマが
- away from there: “away from”は「〜から離れて」を意味し、”there”は前述の場所を指します。つまり、「そこから離れて」ということです。
- But right behind me: 「ちょうど私の後ろに」という意味で、副詞句です。
- was that bear: 「その熊がいた」という過去の事実を示しています。つまり、「しかし、私の後ろにはその熊が追いかけてきた」という状況を述べています。
熊から逃げ出そうとしているが、熊が後ろから迫ってくる状況です。
And on the path
ahead of me,
I saw a tree,
Oh glory be.
道の先には
木があった
ああ ありがたい
- And on the path: “on the path”は「道の上に」という意味で、場所を示しています。
- ahead of me: “ahead of”は「前方に」という意味で”me”は話し手を指します。つまり「私の前方に」ということです。
- Oh glory be: これは感嘆の表現で、”glory be”は「栄光あれ」という意味です。つまり、「まさに栄光よ」という感嘆の言葉です。
逃げる途中で、前方に木が見えたのでちょっと安心しています。
The lowest branch
was ten feet up,
I’d have to jump
and trust to luck.
低い枝でも3メートル
運にまかせて大ジャンプ
- The lowest branch: “lowest” は最も低いという意味で、ここでは木の枝を指します。
- was ten feet up: “was” は過去形の動詞で、「〜であった」という意味です。”ten feet up” は「10フィートの高さに」という意味で、枝が地面から10フィートの高さにあったことを示しています。
つまり、「最も低い枝は10フィートの高さにあった」という意味です。
1フィート=約30cmなので、10フィートは約3mです。
- I’d: “I would” の短縮形で、「私は〜するだろう」という意味です。
- and trust to luck: “trust to~”で「~に頼る」ということなので、「運に任せる」という意味になります。
つまり、「私は飛び乗らなければならないが、成功するかどうかは運に任せるしかない」という状況です。
逃げるために木に登ろうとしている状況です。
And so I jumped
into the air,
But that branch
away up there.
体は宙を舞ったけど
あの枝まではとどかない
- that branch: 「その枝」という特定の枝を指しています。
- away up there: 「かなり高いところに」という意味で、前述の “way up there”の表現を再度使用しています。
つまり、「しかし、あの枝はかなり高いところにある」ということです。
空中で飛び上がりながらも、目指した枝が高くて手が届かないようです…!
Now don’t you fret,
and don’t you frown,
I caught that branch
on the way back down.
心配しないで
機嫌を悪くしないで
倒れかけながらも
なんとか枝をつかめたんだ
- don’t you fret: “fret”は「心配する、悩む」という意味で「あまり心配しないで」となります。
- don’t you frown: “frown”は「顔をしかめる」という意味です。
- on the way back down: 「戻りながら」という意味で、「戻ってくる途中に」という状況を示しています。
つまり、「私は下りながらその枝につかまった」ということです。
飛び上がった後、枝につかまって再度地面に戻ることができたようです。
That’s all there is,
there ain’t no more,
Unless I meet
that bear once more
僕の話はこれでおしまい
これ以上は何もないよ
またどこかであのクマに
出くわさない限りね
- all there is: 「あるもの全て」という意味で、これ以上何もないことを示しています。
- there ain’t: “there is not”の非公式な表現で、「ない」という意味です。
- Unless: 「もし〜でなければ」という条件を示す接続詞です。
- once more: 「もう一度」という意味で、再びその熊に会う可能性を示しています。
つまり、「もしもう一度あの熊に会わなければ」という条件を述べています。
え、ここで終わり?というような終わり方ですよね…。
補足
日本語歌詞と違って、英語の方は熊から本気で逃げているシリアス展開で怖いですよね。
日本語版ではなぜか落とし物を拾ってもらって、クマとお嬢さんが仲良く一緒に歌うという謎のハッピーエンドです。
一説には原曲はさらに続きがあるんだとか。気になる方は調べてみてください。
ゆかいな牧場 (Old MacDonald Had a Farm)
日本語歌詞
いちろうさんの 牧場(まきば)で
イーアイ イーアイ オー
おや ないてるのは ひよこ
イーアイ イーアイ オー あら
チッチッチッ ほら
チッチッチッ
あっちもこっちも
どこでもチッチッ
チッチッチッ ほら
チッチッチッ
あっちもこっちも
どこでもチッチッ
いちろうさんの 牧場で
イーアイ イーアイ オー
じろうさんの 牧場で
イーアイ イーアイ オー
おや ないてるのは あひる
イーアイ イーアイ オー あら
クワックワックワッ ほら
クワックワックワッ
あっちもこっちも
どこでもクワックワッ
クワックワックワッ ほら
クワックワックワッ
あっちもこっちも
どこでもクワックワッ
じろうさんの 牧場で
イーアイ イーアイ オー
さぶろうさんの 牧場で
イーアイ イーアイ オー
おや ないてるのは しちめん鳥
イーアイ イーアイ オー あら
グルグルグル ほら
グルグルグル
あっちもこっちも
どこでもグルグル
グルグルグル ほら
グルグルグル
あっちもこっちも
どこでもグルグル
さぶろうさんの 牧場で
イーアイ イーアイ オー
しろうさんの 牧場で
イーアイ イーアイ オー
おや ないてるのは こぶた
イーアイ イーアイ オー あら
オィンオィンオィン ほら
オィンオィンオィン
あっちもこっちも
どこでもオィンオィン
オィンオィンオィン ほら
オィンオィンオィン
あっちもこっちも
どこでもオィンオィン
しろうさんの 牧場で
イーアイ イーアイ オー
ごろうさんの 牧場で
イーアイ イーアイ オー
おや ないてるのは こうし
イーアイ イーアイ オー あら
モーモーモー ほら
モーモーモー
あっちもこっちも
どこでもモーモー
モーモーモー ほら
モーモーモー
あっちもこっちも
どこでもモーモー
ごろうさんの 牧場で
イーアイ イーアイ オー
ろくろうさんの 牧場で
イーアイ イーアイ オー
おや ないてるのは ろば
イーアイ イーアイ オー あら
ヒーホーホー ほら
ヒーホーホー
あっちもこっちも
どこでもヒーホー
ヒーホーホー ほら
ヒーホーホー
あっちもこっちも
どこでもヒーホー
ろくろうさんの 牧場で
イーアイ イーアイ オー
英語歌詞+解説
Old MacDonald had a farm
E-I-E-I-O
And on this farm he had a duck
E-I-E-I-O
マクドナルドじいさんの農場で
イーアイ イーアイ オー
農場で飼ってたアヒル
イーアイ イーアイ オー
“Old MacDonald had a farm”
- “Old MacDonald” が主語で“had” は所有を示す動詞です。
- “a farm” は直接目的語で「マクドナルドじいさん」が所有しているものを具体的に示します。
“And on this farm he had a duck”
- “on this farm” は前置詞句で、動詞 “had” を修飾しています。
- “he had a duck” は“he” が主語、“had” が所有を示す動詞(過去形)、“a duck” が直接目的語です。
日本語と違い、「マクドナルドじいさん」なのがもう驚きですよね。
With a quack-quack here
Quack-quack there,
Here a quack, there a quack
Everywhere a quack-quack
Old MacDonald had a farm
E-I-E-I-O
こっちでクァッ クァッ
そっちでクァッ クァッ
ここクァッ そこクァッ
どこでもクァッ クァッ
マクドナルドじいさんの農場で
イーアイ イーアイ オー
“With a quack-quack here”
- “With” は前置詞で、動詞句 “a quack-quack here” を導入します。
- “quack-quack” は音の表現で、鴨の鳴き声を表しています。
“Here a quack, there a quack”
“Everywhere a quack-quack”
- “Here” と “there” は副詞で、それぞれの場所で鴨の鳴き声を示しています。
- “Everywhere” は副詞で「あちこちで」「どこでも」の意味です。
- “a quack-quack” は再び鴨の鳴き声を表現しています。「どこでも鴨の鳴き声が聞こえる」という意味を表します。
Old MacDonald had a farm
E-I-E-I-O
And on this farm he had a cow
E-I-E-I-O
マクドナルドじいさんの農場で
イーアイ イーアイ オー
農場で飼ってた牝牛
イーアイ イーアイ オー
ここから2番の歌詞です。
- “he had a cow” は主たる節で、“he” が主語、“had” が所有を示す動詞(過去形)、“a cow” が直接目的語です。
アヒルの次は牛ですね!
With a moo-moo here
Moo-moo there
Here a moo, there a moo
Everywhere a moo-moo
こっちでモーモー
そっちでモーモー
ここモー そこモー
どこでもモーモー
“Moo-moo there”
“Here a moo, there a moo”
- 同様に、“moo-moo” は音の表現で、“Here” と “there” は副詞で、それぞれの場所で牛の鳴き声を示しています。
Quack-quack here
Quack-quack there
Here a quack, there a quack
Everywhere a quack-quack
Old MacDonald had a farm
E-I-E-I-O
こっちでクァッ クァッ
そっちでクァッ クァッ
ここクァッ そこクァッ
どこでもクァッ クァッ
マクドナルドじいさんの農場で
イーアイ イーアイ オー
ここは先ほど出てきた歌詞と同じなので解説はスキップします。
Old MacDonald had a farm
E-I-E-I-O
And on this farm he had a dog
E-I-E-I-O
マクドナルドじいさんの農場で
イーアイ イーアイ オー
農場で飼ってた犬が
イーアイ イーアイ オー
ここから3番の歌詞です。
“And on this farm he had a dog”
- “he had a dog” は主たる節で、“he” が主語、“had” が所有を示す動詞(過去形)、“a dog” が直接目的語です。
牛の次は犬です。
With a bow-wow here
Bow-wow there
Here a bow, there a bow
Everywhere a bow-wow
こっちでバウワウ
そっちでバウワウ
ここバウ そこバウ
どこでもバウワウ
“Bow-wow there”
“Here a bow, there a bow”
- “bow-wow” は犬の鳴き声を表し、“Here” と “there” は副詞で、それぞれの場所で犬の鳴き声を示しています。
Moo-moo here
Moo-moo there
Here a moo, there a moo
Everywhere a moo-moo
こっちでモーモー
そっちでモーモー
ここモー そこモー
どこでもモーモー
ここは先ほど出てきた歌詞と同じなので解説はスキップします。
Quack-quack here
Quack-quack there
Here a quack, there a quack
Everywhere a quack-quack
Old MacDonald had a farm
E-I-E-I-O
こっちでクァッ クァッ
そっちでクァッ クァッ
ここクァッ そこクァッ
どこでもクァッ クァッ
マクドナルドじいさんの農場で
イーアイ イーアイ オー
ここは先ほど出てきた歌詞と同じなので解説はスキップします。
補足
“E-I-E-I-O“は歌の中でのリフレインやコーラスとして使用されており、特に意味はありません。
邦題は様々なものがあるようですね。
- 『ゆかいな牧場』
- 『マクドナルドじいさん』
- 『マクドナルドおじさん』
- 『マクドナルドじいさん飼っている』
まとめ:童謡で英語学習もできる!
いかがでしたでしょうか?
今回は『森のくまさん』『ゆかいな牧場』を解説しました。
日本語歌詞とだいぶ違うことにびっくりですよね。
私は知り合いからこの本をもらい、そこから童謡の英語歌詞を知ってもっと調べてみたいと思いました。
身近な童謡の英語歌詞や背景を調べてみるとおもしろいのでぜひおすすめです。